新月の小部屋

気ままに善徳女王創作二次小説を中心に他にも赤と黒の創作二次小説を綴っております。

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一片の月

『一片の月』


「トンマン」


風の声、いや


「トンマナ………泣いた?」

ピダムがそこにいた。

「ピダム……泣いただと」

ピダムはじっと彼女を見つめている

「泣くものか怒っているんだ真実だけを見ろと言ったのにお前はそれを見誤った。」

「ああ…お前だけが俺にとって真実であったのにな」

「そうだ、お前はお前の勢力の掌握にも失敗したお前は私という真実おも裏切った」

「ああ」

「ならば何故逃げなかった?どうして捨てたものを取り戻そうなどとした。逃げ切れぬからそうしたわけではあるまい。」

「………俺の丹心、いや‥ただ今一度トンマンに会いたかったそれだけだ」

無垢な子供のようにも聞こえる男の深い言葉に彼女は一瞬沈黙した。

「お前はどうしていつも私にお前を選ばせる?」

ピダムの大きな掌がトンマンの涙を拭いその頬を包み込む。

「私の処へ来て下さいますか?」

トンマンは小さな拳でピダムの胸をトンッと一突きしてピダムを見上げて言った。

「来て下さいますかだと?」

ピダムは屈み覗き込むようにトンマンを見て屈託のないだがどこか不貞不貞しくもある悪戯を企む様な笑顔をみせもう一度拳が胸に当たる前に拳ごと抱きしめた。

「離しません」


トンマンがその腕の中で微笑んだ時遠くからか聞こえてきた声に呼び戻されるように瞼を開いた。

「陛下、アルチョン公がお見えです」

「………お通しせよ」


ものすべて満ちたる月のごとくこの新羅は一つになる、後はこの七巧板の最後の型を外すだけ‥トンマンは心でその命の型をそっとピダムの掌に握らせた。

彼女は寝台の上に起き上がり不意に頬を伝う涙に気づきその指先で拭い微笑んだ。
アルチョンは倒れて尚輝く女王の微笑みに胸を打たれたよう深く頭を垂れた……。

そして秋夜、天にはまた数多の星々が風にゆれるように瞬いていた。






*これはピダムが逝ってラストシーン間近のアルチョンが入室する少し前のトンマンの夢です。

これを書いてみて女王その人でさえパズルのように満ちていく新羅という月の一片、というか…王とそれを囲む英雄たちも天空の北斗七星でさえ宇宙からみれば七巧板のようなものなのかもしれないというような思いがしました。
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9月23日頂いた拍手コメントへのお礼



hakumi様へ

こんにちは、今日は秋晴れです。

私はこの頃やっと元気になりました。
というのも血圧がやや高めだったのが本当に高くなってしまい夏職場で倒れてしばらく休んでいて…
でも何故かこのところ血圧は正常範囲になっていてありがたいことだと思っているところです。
いろいろ試してみて何が効をそうしたのかわかりませんがでも体も楽になり元気に仕事をしております。
因みに試してみたことは日向トウキというお茶を飲むこととふくらはぎマッサージと酒風呂と首を温めることです(笑)でもどれも根をつめない程度ですが…
今うさぎ邸!?では桃は終わって柿やまだ青いミカンや柚子が実っています。
自家製の葡萄もあります。
ちびuは勉強があまり好きではない様子で(だんだんそれがハッキリしてきた。)またしては、えーーー!なテストを見せてくれます。
しかたないので最近は一緒にやってます…あ~ぁ…です。
ま、しゃーないですね。うさこもたいしたことなかったんで(笑)


のってけた画像は家の蜜柑です。


それから今朝メモ的に書いた『一片の月』をUP しておりますので



短いものですがよかったらご覧ください。


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